「適材適所」運用の太陽光発電

太陽光発電、というとTVのニュース番組で見た風景が思い出されます。アメリカや中国、それに北アフリカなどの乾燥しきった砂漠地帯に、黒みがかったパネルがずらずらと並んでいる風景です。それによって普通住宅何万戸ぶんの電力が得られる…と説明を聞いた時には、こりゃすごいなと圧巻されたものでした。

ただ、私が住んでいるごく普通の住宅地、地方の小さな都市においては、こういった風景は別世界の話のように思えました。確かに、個人住宅用の太陽光発電システムを導入しているお宅はちょくちょく見かけるようになりました。大きな庭に囲まれた、立派な構えの邸宅の屋根の一部が、きらきらと輝くパネルに覆われている…というのはよく見ます。

ですが、やはりそれも「立派なご邸宅」に限られた話であり、ごく庶民一般的な私の集合住宅にはもちろんそういったものはありません。管理会社から、取付の提案すら受けたことはなく、住民たちは築数十年の古い住まいをできるだけ快適にしようと、新しいボイラー取付や外壁舗装にばかり注目しています。

それでも、私は身近で活躍してくれていた太陽光発電に驚かされた経験があります。珍しくハイヒールを歩いて外出した際、路上駐車用のパーキングメーターの上に、小さな太陽光発電パネルがのっているのに初めて気が付きました。

私は小柄な上に少しうつむき加減の姿勢なので、普通の靴で歩いていると目線がそこまで届かなかったのです。気を付けて見れば、どこのパーキングメーターも小さな発電パネルを搭載していました。メーターを稼働させる電力を太陽光発電でまかなっているんだ、といつのまにか自分の身近に浸透していた技術にはっとした思いでした。

ですが、「夜の間は電力が足りないんじゃ」と心配にもなったのです。家族に言うと、「でもうちの町は、夜間の路上駐車は無料じゃないか。別に電力無くても構わないんだよ。」そこでまた、目から鱗が落ちた思いでした。このように、日中だけ電力の必要な場合に、太陽光発電を有効利用するというのは、かなり頭の良いやり方です。まさに適材適所、考え付いた人のアイディアが光るなあと心底感心しました。

砂漠に立ち並ぶ巨大な太陽光発電所も、パーキングメーター上の小さなパネルも、等しく太陽の恩恵を私たちの生活に取り入れてくれているものなのです。これからもぜひ、様々なシーンで活躍していってほしい技術分野だと思っています。

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